初めての先生と、三十九名の若人、それが二年三組です。担任の〇〇先生は初めてクラスを持った若い先生です。何もかもが初めてで不安も多いけれど、持ち前の若さでそれを乗り越えています。先生は非常にまじめで、掲示物や提出物の管理をしっかりやっています。学活や給食や掃除も熱心に取り組んでいます。誰にでも元気に挨拶を交わし、辛いことがあってもいつも笑顔を見せている気丈さです。そんな先生のやる気に応えるべく、若人達も頑張っています。
給食の準備は早く、授業中もよく挙手をして、とても活発です。運動が得意で、持久走大会では上位に入賞する人が沢山いました。休み時間も賑やかで明るいクラスです。しかし、若き故に今までに様々な衝突がありました。帰り学活が始まるのは遅く、一つのことを決めるのにとても時間がかかります。だけどそれも若気の至りというものでしょう。これから迷いながらも自分達で解決できるはずです。
そして、二年三組には他のクラスにはないものがあります。教室に入るとすぐに目につく「手」です。この「手」には、それぞれの目標や夢などが書いてあり、それを掴む為に大空に一番近い天井に貼りつけてあるのです。もちろん、これも〇〇先生のアイディアで、真似のできない二年三組の自慢です。
これからみんな成長して、クラスが別々になっても、このクラスは忘れないでしょう。そして大空はずっと見守っているでしょう。三十九名の若人と、そして先生が「手」で夢を掴み、きらめくことを心から祈って………。