- 切り紙絵・コラージュについて
- 幼稚園時代
- coc001《いえ》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×38.9cm
- coc002《かたつむり》1990年、クレヨン・折り紙・紙・切り紙絵/紙、27.0×39.2cm
- coc003《月とうさぎ》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×39.4cm
- coc004《くりとかきのき》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.1×39.1cm
- coc005《ひなまつり》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、19.5×27.0cm
- coc006《くさもち》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.4×39.4cm
- coc007《あじさいとかたつむり》1990年、クレヨン・マーカー・紙・切り紙絵/紙、37.8×54.0cm
- coc008《きょうりゅう》1990年、クレヨン・コラージュ/紙、38.0×56.4cm
- coc009《たこ》1990年、クレヨン・紙・切り紙絵/紙、25.7×36.2cm
- coc011《バッタ》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.3×39.8cm
- coc012《ひなまつり》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、54.0×38.0cm
- coc013《はなび》1991年、折り紙・切り紙絵/紙、27.0×38.3cm
- coc014~coc018
- coc019《うち》1991年、クレヨン・紙・切り紙絵/紙、27.2×39.3cm
- coc020《きくのはな》1991年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.3×39.5cm
- coc021《あさがお》1991年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×39.2cm
- coc022《すいせん》1991年、鉛筆・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×39.5cm
- coc023《うち》1991年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.3×39.4cm
- 小学校時代
- coc024《むし》1992年、ペン・葉・コラージュ/紙、27.0×38.0cm
- coc025《風景》1992年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×38.0cm
- coc026《切り紙絵による文様》1992年、折り紙・切り紙絵/紙、27.0×38.0cm
- coc027《無人島》1992年、マーカー・石・コラージュ/紙、27.0×38.0cm
- coc028《ぺたぺたひろば》1992年、チケット・コラージュ/紙、35.9×25.2cm
- coc029《シーラカンスと鳥》1993年、水彩・紙・切り紙絵/紙、27.2×39.2cm
- coc030《なつ休みしんぶん》1993年、色鉛筆・鉛筆・マーカー・写真・チケット・コラージュ/紙、104.2×78.3cm
- coc031《色のリズム》1996年、水彩・紙・コラージュ/紙、39.1×27.0cm
- 大学時代
- 大学院時代
- 社会人
切り紙絵・コラージュについて
私の処女作は、もしかしたら切り紙絵なのかもしれません。クレヨンや色鉛筆を持つ前から、紙を切ったり折ったり貼ったりしていた記憶があります。画業の最初期、幼稚園の時にはすでに多くの切り紙絵作品が登場します。
また、切った紙片だけでなく、色鉛筆やクレヨンなどの線描とも組み合わせたり、紙の紋様や質感を活かした表現をしたりなど、子どもの頃の作品には、今見ても大いに学ぶべき要素がふんだんに含まれていることに気付きます。
このような切り紙絵作品ですが、小学校低学年をピークにその後まったく制作されることはなく、次の登場は15年近く経った大学卒業時にまで一気に飛びます。
習作としては、まず色画用紙を切り取って貼り合わせるところから再開し、次に千代紙の紋様で着物の柄を表現することにしました。
この時はまだ顔や腕など人体のパーツはペンで描くなど、試行錯誤の跡が見られます。この方法に手応えと可能性を感じたため、サークルの卒展にて一気に巨大作品へと昇華させました。友禅和紙を反物のようにロールで入手して裁断し、パーツを貼り合わせていく行為は、扱う素材が紙か布かの違いだけで、着物をつくることと本質的に同じでありました。顔や髪、腕など人体の部分も紙でつくり、絵巻のように横長の画面で四季を表現し、ここに切り紙絵の傑作が誕生したのです。
その後の大学院の2年間は、もっぱら切り紙絵に憑りつかれていました。2008年には、全て異なる紋様の千代紙で切り紙絵人形をつくり、グラデーションにして展示するというインスタレーションを行いました。その数は実に303体。今思うとよくやったなとそのエネルギーに呆れ果ててしまいます。
2009年には、背景部分にも千代紙を使った1枚作品を制作しました。目のメイクの部分まで全て切り紙絵で表現しています。
幼稚園時代
coc001《いえ》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×38.9cm
coc002《かたつむり》1990年、クレヨン・折り紙・紙・切り紙絵/紙、27.0×39.2cm
coc003《月とうさぎ》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×39.4cm
coc004《くりとかきのき》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.1×39.1cm
coc005《ひなまつり》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、19.5×27.0cm
coc006《くさもち》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.4×39.4cm
coc007《あじさいとかたつむり》1990年、クレヨン・マーカー・紙・切り紙絵/紙、37.8×54.0cm
coc008《きょうりゅう》1990年、クレヨン・コラージュ/紙、38.0×56.4cm
coc009《たこ》1990年、クレヨン・紙・切り紙絵/紙、25.7×36.2cm
coc011《バッタ》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.3×39.8cm
coc012《ひなまつり》1990年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、54.0×38.0cm

折り紙の文様を活かして着物を表現するなど、後の切り紙絵作品にみられる手法がここに見られます。
coc013《はなび》1991年、折り紙・切り紙絵/紙、27.0×38.3cm
coc014~coc018





折り紙を何回か折って鋏を入れ、開いて獲得した形を貼り付けるという、とてもシンプルでプリミティブな造形遊びですが、そこには切り紙絵の本質が全て詰まっているようにも思われます。絵画のように、形をつくって、次に色を塗るのではなく、その逆で、最初に何も表わさない純粋な色があり、そこに形を与えること、そして別個に切り取られた(あるいは切り抜かれた)紙片を一つの文脈の中で組み合わせることで生まれる関係、化学反応を楽しむことこそが、切り紙絵の特徴だと私は考えます。
coc019《うち》1991年、クレヨン・紙・切り紙絵/紙、27.2×39.3cm
coc020《きくのはな》1991年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.3×39.5cm
coc021《あさがお》1991年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×39.2cm
coc022《すいせん》1991年、鉛筆・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×39.5cm
coc023《うち》1991年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.3×39.4cm
小学校時代
coc024《むし》1992年、ペン・葉・コラージュ/紙、27.0×38.0cm
coc025《風景》1992年、クレヨン・折り紙・切り紙絵/紙、27.0×38.0cm
coc026《切り紙絵による文様》1992年、折り紙・切り紙絵/紙、27.0×38.0cm

小学校に入学して
coc027《無人島》1992年、マーカー・石・コラージュ/紙、27.0×38.0cm
coc028《ぺたぺたひろば》1992年、チケット・コラージュ/紙、35.9×25.2cm
coc029《シーラカンスと鳥》1993年、水彩・紙・切り紙絵/紙、27.2×39.2cm
coc030《なつ休みしんぶん》1993年、色鉛筆・鉛筆・マーカー・写真・チケット・コラージュ/紙、104.2×78.3cm
coc031《色のリズム》1996年、水彩・紙・コラージュ/紙、39.1×27.0cm
大学時代
着物切り紙絵四部作






大学院時代
《きみのきもの》








































coc039《彩り模様》2009年、千代紙・紙・切り紙絵/紙、90.5×61.0cm
































coc040《就職活動採用試験不合格者=人間のクズのイコン》2009年、写真・紙・コラージュ/紙、29.7×21.0cm

就職活動で40ヶ所近く受けて、全て不合格でした。
不合格通知の文字の部分を切り抜いて、冴えない証明写真と組み合わせたコラージュ作品をつくりました。凹むためのイコンのような、なんとも趣味の悪いものをつくって厄払いしたかったのでしょうか。
coc042《キュビスム風自画像》2010年、紙・切り紙絵/紙、90.5×60.0cm



















社会人
coc043《HAPPY BIRTHDAY!》2010年、千代紙・紙・切り紙絵/紙、31.7×30.4cm

coc045《ふたり》2011~2012年、紙・切り紙絵/紙(左半分)、アクリル/紙(右半分)、108.7×76.5cm

























