ある日、太郎が木登りをしていたら、赤い風船が木にひっかかっていました。その風船には、宝島の地図がついていました。太郎は、友だちの次郎をつれて、宝さがしに出かけました。そこで、宝島へ行くために、船を作ります。二人は、古い自転車をかいぞうして、アヒルさんボートを作りました。
太郎と次郎は、アヒルさんボートを一生けん命こいで宝島につきました。
ところが、宝物のところへ行くには、どの道を通っても、こわい動物に会ってしまいます。二人は、ライオンの道を通ることにしました。
「わあ。やっぱりこわいライオンがいる。」
次郎は声を出しました。
ところが、そのライオンは、しっぽを木にひっかけて、うなっていました。
二人は、しっぽをほどいてやりました。ライオンは、二人の仲間になりました。
さて、少し進んだら、クマがいました。
ライオンは、バッととび出し、クマにかみつきました。クマもライオンを引っかきました。この死闘は両者引き分け。クマもライオンも死んでしまいました。
そして、少し歩いたら宝物がありました。
「やったあ。」
二人は声を出し、ばんざいしました。
ところが。次の日、太郎の部屋においてあった宝物がありません。一まいの手紙しかありません。読んでみると、
「ごくろうさま。お宝は私、ルパン三世がいただいた。」
宝物は、ルパン三世が盗んでしまったのでした。