2001(平成13)年11月18日 今日僕は地元にできた群馬県立館林美術館に初めて訪れた。多くの絵を見たが、ここではその中でも気に入ったもの、気になったもの、好きになったものを書き留めておきたいと思う。美しい絵を見た感動や衝撃を、熱が冷めないうちに残しておけば、後で読み返した時に、再びその感動に出会えると思う。
「絵の言葉」を「僕の言葉」にして、表現してみたい。
ジョン・コンスタベル《デダムの谷》
雲の描き方が僕に似ている。
ギュスターヴ・グルーペ《石切場の雲景色》
絵の中に三人の人間の顔のようなものを発見した。隠し絵のようでおもしろい。
ピエール・オーギュスト・ルノワール《読書する二人》
女性の描き方が最高。これを手本に人物画を描きたい。柔らかくて白い肌にうっすら紅くなっている頬。瞳、髪、光。全てが美しい。着ている服も絵によく合っている。
アルフレッド・シスレー《葦の川辺―夕日》
杉の木のタッチがいい。空の色がいい。
ピエール・ボナール《アントボナール嬢の肖像 画家の妹》
女性の描き方がいい。動物との組み合わせもいい。女性と動物という組み合わせの絵を描いてみたい。
マルク・シャガール《世界の外のどこへでも》
切断された二つの顔をくっつけてみたいと思った。
マリー・ローランサン《ブルドッグを抱いた女》
女性の描き方が淡くて美しい。こういう描き方もやってみたい。下半身のぼやかし方もいい。瞳、唇、髪が美しい。
ラウル・デュフィ《電気の精》
連作、歴史上の科学者が登場しておもしろい。古代ギリシア人だけ色がぬってないのがおもしろい。
ルネ・マグリット《人間嫌いたち》
灰色の空がシュール。カーテンのようなブーツのような物体が不気味。
マックス・エルンスト《仮定と否定》
どちらが仮定でどちらが否定だろう。僕は左の透明な物体が仮定で、右の赤い物体が否定だと思う。
アンディ・ゴールズワージー《葉脈の間を裂き松葉で縫合した葉》
葉脈だけ残っているのが不思議。
フランソワ・ポンポン《シロクマ》
カワイイ。うちの猫のミーにそっくり。作者のポンポンという名前もカワイイ。
パブロ・ピカソ《真夜中の馬たち》
来年の年賀状のいい手本になる。
秋岡美帆《木の葉をふるわせ》
光の射し方がきれい。まぶしそう。