楽しかった林間学校

平成8年5月16日、ぼくはこの日を指おり数えて待っていました。ついに、林間学校の日が来たのです。ぼくにとってもみんなにとっても初めての宿泊訓練、きんちょうします。ドキドキしながら南面駐車場へ行きました。南面駐車場には、ほとんどの人が集まっていました。それから10分ほどたって、全員集まり、予定よりも少し早く出発しました。南面駐車場から館林駅までおよそ10分で着きます。その10分は、ぼくにはとても長く感じられました。館林駅から電車に乗りました。今朝お父さんの言っていた通り館林駅から太田駅までは、7つくらい駅を通りすぎました。と、そんなことを考えていると、第一のなんかん、乗りかえになりました。乗りかえは、おしゃべりしている人が多く、時間がかかりました。このままだと、先が思いやられます。太田駅から、やぶ塚駅まで4駅ほど通りすごしました。

さて、これから第二のなんかん、ウォークラリーになりました。最初のポイントと1は、見つかりました。でも、ポイント2、3は、山の中でなかなか見つかりません。それどころか変な所に出てしまいました。10分くらい迷ったあげく、山を下りることにしました・それから、ポイント4、5.6は見つかりました。ところが、その先が分かれ道になっていました。左の方を行ってみると行き止まりでした。もどろうとすると、

「そこがあやしいんじゃない。」

と、先生が言いました。細い道がありました。行ってみると、地図通りで、進んで行きました。と中、巨大なハチが飛んでいました。それから、道を進んでいくと、赤い屋根、白いかべの東毛少年自然の家に着きました。

それから、入所式、昼食をすました後、最大のなんかん、登山になりました。作戦では、1、12、10、茶臼山、9、8、7、6、5、11の順でポストを探すことになっています。ところが、いざスタートしてみると、なかなか思うように行きません。道は急で、きょりは長く。なんとか、1、12、10、茶臼山を登りました。次は下りだから少しは楽かと思ったら、すべります。登山はなかなか思うように行きません。それどころか、8遍のはずが11番の不整合に来てしまいました。そこで、急きょ、自然の家に一度下りて、また登ろうという作戦に変こうしました。そして5、7、6と来て、8番を探すはずが、そのまま勝負沼の方へ行ってしまいました。なんとか迷ったあげく、2時間9分でゴールしました。

それから、ロッククライミング、夕べの集い、夕食等がありました。しかし、まだ、イベントは続きます。キャンプファイヤーです。ぼくは、キャンプファイヤーで、火を持つ係になっていました。こく一こくと時間は近づきます。ああどうしよう、白いマントのような服を羽織り、トーチを持って一周する。考えてみるとはずかしいです。しかし、時間はついに来てしまいました。ぼくがトーチに火を付けようと、チャッカマンを点火しましたが、火が付きません。何度やっても付きません。しまった。僕は後かいしました。こんなことなら、前もってチャッカマンの火が付くかたしかめておくべきでした。大急ぎで、ほかのチャッカマンと取りかえてもらいました。今度は火が付きました。すると、ボワッと、炎がいきよいよくもえました。思ったより、火力が強いです。そして、

「♪遠き~山に~火(陽)は落ちて~。」

歌が始まりました。ぼくは、今にも止まりそうなぐらいゆっくりと歩きました。そして、キャンプファイヤーの周りを一周しました。たった一周なのに、ぼくにはそれが、とても長く感じられた。それから、点火された。その後は、歌を歌ったり、おどったり、楽しくやりました。そして終わったのは、夜もふけた8時。その後、衣しょうを返し、風呂に入り、反省会をして、長い1日は終わりました。

次の日は、朝の集い、そうじ、朝食をすませたら、うどん打ちになりました。まず説明を聞いた後、打ちましたが、見た時よりもむずかしく、太くてかたいうどんになってしまいました。それでも手作りとあって、おいしかったです。その後、かたづけをして、退所式をした後、東毛少年自然の家から、家に帰ることになりました。帰る時は、来た時よりも、短い時間で帰れました。それから、電車で、なつかしの館林、なつかしの家に帰って来ました。

つかれたけれど、とても楽しい林間学校でした。